ウエディングプランナーをしている手前、人の幸せを目にする機会が多い。ひろさんは本当に人の幸せを自分の幸せとして感じることが出来る素晴らしい人間だ。主人は教師という人を導く重要な仕事についている。仕事も充実しているし、主人に文句もない。そんな順風満帆な人生を送っている人がなぜ、AV出演をしようと思ったのか。それはやはり、主人とのセックスに飽きたからだ。若い頃はよかった、セックスが全てではないと思っていた。それこそ不倫をしている知り合いの気持ちがわからなかった。そう思っていたのだが…30歳を過ぎた辺りから気持ちも身体も変わってきた。主人とのオーソドックスないつもと変わらないセックスに飽き飽きしてきている自分がいることに気づいたのだ。女としての悦びをもっと味わいたい。そんな風に思っている自分に対して嫌悪感をいだきつつ、その気持ちを隠すことが出来なくなってきた。そうして彼女は自分の気持に、本能に従うことにしたのだ。どうせセックスするならプロにしてもらいたい。やるなら徹底的に。そうして今日新たなステージを進む彼女はキラキラした目をしていた。普段は人の幸せを願っているが、今日は自分のためだけに幸せになりたい。そう彼女は微笑んでいた。
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